「グミ・チョコレート・パイン」の試写会感想
「グミ・チョコレート・パイン」の試写会に行ってきました。
この作品は原作:大槻ケンヂ、脚本・監督:ケラリーノ・サンドロヴィッチで
今年一番楽しみにしていた映画です。
大槻ケンヂは筋肉少女隊、特撮のボーカルで小説家としても人気。
ケラさんは劇団ナイロン100℃主催、最近では「時効警察」の脚本・監督でも話題になりました。
そんな二人が組んで、テーマ曲が電気グルーブとくればおもしろくないわけがない!!
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キャストも個性的で若手実力派の石田卓也、黒川芽以、日本映画には欠かせない存在になってきた大森南朋、
他にも竹中直人や内田春菊、ピエール瀧などの豪華出演者が脇役で登場。
もちろんナイロン100℃の人も出演しています。
気を抜いていると見逃してしまうくらいの脇役にあんな人やこんな人が出演しているので要注意です。
「グミ・チョコレート・パイン」はよくある青春映画とは違って、部活に打ち込んだり、
みんなで力を合わせて一つの事をやり遂げたり、憧れの彼女と両思いになったりするわけではなく、
ただモンモンとした毎日を過ごす80年代の男子高校生の話です。
「オレはあいつらとは違う」と周りを見下しアングラなロックを聴き、アングラな映画を観る主人公。
そんな自意識過剰な毎日を過ごす中で同じような趣味のクラスメイトの女子を見つける。
夢のような存在の彼女と自分ではどう考えても釣り合わないと焦った主人公はノイズバンドを組んで少しづつ
バンドは前に進み始めるのだが。。。それから21年後、彼女は自殺してしまった。。。
80年代と現在が交差して描かれていてあんなに“人とは違う”と思っていた自分が
普通のサラリーマンになっている現実がせつないです。
でも青春時代がキラキラしていていい思い出ばかりで思い描いていた通りの大人になれる人なんて
ほんの一握りで、本当はみんな主人公のようにモヤモヤした何かを抱え、やり場のない感情と戦って
冴えない大人になっていくのではないでしょうか。
冴えない大人になってしまって必死で生きていかなければならい現実。。。
そんな毎日の中で一瞬でも輝けるための何かを見つけられれば人間は生きていけるのだと思います。
それは過去の思い出だったり、友情だったり、恋人だったり。。。
ヒロインは「人生は、グミ・チョコレート・パインだと思うんだ」と言いました。
ジャンケンをしてグーで勝ったら2歩、チョキで勝ったら6歩進める。
気づいたらあっというまに周りの人に置いていかれ差をつけられてしまう。
チョコレートばっかりの人生もいいけど私はグミやパインで少しづつ進んで
最終的にはチョコレートと同じくらい前進できてたっていう人生のほうが魅力的だと思います。
この作品を観るとそんな風にちょっとせつなくてキュンとする気分になります。
でもケラさんの作品だけあって笑わせてくれる場面もたくさんあるのでそこが
説教くさくない青春映画になっているポイントだと思います。
「グミ・チョコレート・パイン」はモヤモヤしている若者や、
80年代に若者だった、冴えない大人になってしまった多くの人に見て欲しい映画です。
今回の試写会はティーチイン試写会といって上映後に監督のケラさんが登場して質問コーナーがありました。
観終わってすぐに監督のお話を直接聞けるなんてとても贅沢でした。
とても丁寧な受け答えをされる方で、考え方も素敵で大物オーラを感じました(笑)
ナイロン100℃のお芝居も観に行きたくなりました。頑張ってチケット取ろうかな~。


